お店が暇な飲食店のコンサルティング②フロントエンドについて

クライアントさん達が

苦労して宿題を提出してくれていますが

はっきり言って、

直ぐに出てくるものは殆どボツです！

考えて、考え抜いたものほど

お客さんが興味をもってくれるものが出来ます。

どうしてだと思いますか？

それは、

誰でも思いつく程度のもの

どこかで聞いたことがあるもの

どこかで見たことがあるもの・・・

こんな程度では

お客さんは興味を持ってくれないからです！

厳密に言えば

お客さんではなく見込み客ですが

見込み客というのは、

まだあなたのお店に来店したことが無い人のことです。

お客さんになってくれる見込みがある人

つまり、それが【見込み客】ということですが

この【見込み客】をたくさん集める為には

あなたのお店を知った⇒興味がある

となってもらう事が必要なんです。

だから、認知の段階で

「あぁ、どこにでもある店だね・・・」

で終わってしまったら勿体ないんです！

せっかくの、一回きりのチャンスなのに

「似たようなお店がいっぱいあるわね・・・」

ってなったらダメなんです！

その為にも

興味をもってもらう情報発信をする事が重要なんです。

【フロントエンドの考え方】

興味を持ってもらう為には

フロントエンドを考えないといけませんが

クライアントの皆さんは

フロントエンド商品がなかなか決まりません。

僕の店なら

フロントエンド商品は「もつ鍋」ですが

居酒屋なら

から揚げでも

刺身の盛り合わせでもいいんです。

ただ、それを

絶対に食べるべきです！

という【エビデンス】＝証拠や証明がある方がいいんですね。

「日本一のもつ鍋」や「テレビに出たもつ鍋」

これが僕の店の売り文句ですが

これにつられてお客さんは来店してくれます。

つられてという言い方は失礼ですが

実際に、

「日本一の」とか「テレビに取り上げられた」

という言葉が無ければ、

「食べたい！」「行ってみたい！」「良さそう！」

という感情に繋がらないんですね。

人は感情で判断し、行動する生き物ですから

感情に訴えかけないと、来店という行動はしてくれないんです。

【フロントエンドは考えて作るもの】

フロントエンドを考えていたクライアントさん達は

テレビに出た実績も無いし

日本一だと言える証拠もありません・・・

と言いますが

そんなことがなくても

フロントエンドは作る事が出来ると伝えました。

それは

コスパが良いメニューを考えて作れば

それが【フロントエンド】になるということです。

僕の店があるエリアでも

このフロントエンドで集客に成功している店があります。

【２９０円均一のお店】もそうですし

【刺身の盛り合わせ】のコスパがいいお店もそうです。

【２９０円均一のお店】は

今はライバルが居ないから成り立っていますが

安売りが得意なチェーン店が出店して来たら

お客さんの取り合いになって疲弊してしまうでしょうから

僕のクライアントにはお勧めしてしません。

【刺身の盛り合わせ】のコスパがいいお店は

実は、今までのクライアントのお店でも

成功例がたくさん出ている、僕の得意のパターンです。

但し

それほど成功例があるということは

既にやっている店も多いので

競合するフロントエンドは避けた方が賢明です。

お店には商圏がありますから

その商圏内で

ライバルと被らないフロントエンドが理想ですが

実際には、なかなかそういうメニューが思いつきませんから

そういう時は、考えて、考え抜いていくしか無いんです。

僕のコンサルティングの事例でも

今まで使えていたフロントエンドメニューは

既にやっているお店が多いので

実際には、一から考えて作ることが多いです。

コンサルタントでも

こればかりは、頭から煙が出るほど考えます。

２軒のお店のフロントエンドは決まりました♪

あと１件のお店が、なかなか決まりませんが・・・

でも、

もうすく答えが出ることを信じて進めるしかありません。

【フロントエンドで集客する為には】

決まった１軒のお店は高級店でしたから

【伊勢海老と刺身の盛り合わせ】に決まりましたが

この売り方は、実は簡単です。

以前のブログでも紹介した通り

仕入れ先も、売り方も、実にシンプルですから

注意点は

コスパでは絶対に負けない盛り付けにすることです。

原価が2700円で、値段は3500円なのに

5000円？7000円？1万円？

に見えるくらいの盛り付けにすれば

インスタ等でもアップしてもらえますから

SNSマーケティングは成功したも同然です。

後は

接客面でのコミニュケーションと

お客さん自身がSNSにアップしてくれる仕掛けを作るだけですが

この仕組みを完成させれば

そのお客様の友達や知り合いに知ってもらうことが出来ます。

僕が提唱しているSNSマーケティングとは

店側が情報発信することも大切ですが

お客さんから情報発信して拡散される方を狙っています。

せっかく原価をかけたフロントエンドメニューを作っても

それを多くの人に知ってもらえなければ意味がありませんから

しっかりとした戦略を立てて、仕組化することが大切なんです。

【本当に効果のあるSNSマーケティングとは】

SNSというのは

繋がっている人に情報発信することは出来ますが

繋がっていない人に情報を伝えることは出来ません。

インスタなら、ハッシュタグの設定で、

繋がっていない人にも情報発信することは出来ますが

最も手っ取り早いのは

お客さんの繋がっている人に

お客さん自身が情報発信してもらうことです。

知り合いの情報なら

その情報がそのまま口コミと同じ効果がありますから

これほど有効なSNSの使い方は他にはありません。

更に、そのお客様の知り合いや友達は

似たような価値観の人が多いはずです。

今回のような高級店の場合なら

店側から知り合うことが無いような人でも

人は自分と似たような人と繋がっているものですから

収入、住んでいる環境、外食の予算なども似ている人です。

ターゲット設定やペルソナ設定という意味でも

外食に高いお金を払える人という意味でも

最高のターゲットに向けて【認知】を広げることが出来るということです。

マーケティングが上手な経営者は

この仕組みをうまく利用していますから

今回のクライアントにも、この仕組みを取り入れてもらいます。

PS.

マーケティングを理解しているコンサルタントは多いですが

このSNSマーケティングについては

本当の使い方を理解しているコンサルタントが少ないのは

実際に自分でお店を経営していないからでしょう。

実際に、毎日お客さんと接していたら

改善点がどんどん見えてきますし

お客さんからアドバイスをもらうことも多いです。

自分でお店をやっているコンサルタントは

本当は貴重な存在だと想いますけどね・・・

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